40代まではそれほど感じなかった体力の衰えは50代になると確実に感じます

自分の体力を過信していた


私は54歳になります。

職業は一般的な持ち帰り弁当屋さんの個人経営者です。私は店を開く前のわずかな時間、早朝の散歩をするのが長年の習慣になっています。

おもに近所の神社にお参りをかねての散歩です。道順を変更することはまれで同じ順路でのんびり歩きます。

店舗が繁華街にあり昼は戦場のような有様になるため、早朝の散歩はいつしか儀式のように貴重な時間になっていました。

いつもの時間にいつもの人と出会い、毎日のリズムを作る貴重な時間でいつのまにか15年近くになりました。

社会は変化し販売する商品も変化、客層も変化していく中でこの時間だけは不変の日常だと信じていました。ただしつい先日の朝までは、です。

参拝する神社の前は長い坂道になっていて私は一気に上りきります。そのたびにまだ体力は大丈夫だと信じていたのです。

しかし、先日娘がめずらしく一緒に散歩にいこうと言い出しました。

参拝している神社がパワースポットになっているとかなんとか、スピリチュアルのブームは終わったけど、今年はツキを手に入れたいのだそうです。

とまあ、そういうわけで親子で久しぶりに散歩に出かけ、くだんの坂道の前に出ました。

すると、娘はこの上だよね、と一言言い残し駆け上がっていくではありませんか。

私は娘の体力では坂道を一息に登りきれないと思い、無茶するなお前の体力では無理だよ、と声をかけて走り出しました。

娘はたいしたスポーツもやっていないしそれに比べ私は仕事もけっこう身体を使うし、学生時代はサッカーをやっていました。

何より毎朝の散歩で今でも体力はあると信じていたのです。

しかし結果は無残なものでした。私は娘に追いつくどころか途中で右足のふくらはぎが攣り七転八倒、あやうく救急車のお世話になるところでした。

地面を転がっている私を見て血相を変えた娘が駆け下りてきました。

急遽娘がマッサージしてくれてなんとか立ち上がり境内までたどり着けました。

そしてお父さんお酒飲みすぎなんだよ。水分が不足してるんだよ、きっと、と言うではありませんか。

私は言下に否定し、そんなはずはない、体力は落ちていないしそんなに酒だって飲んじゃいない。

むしろ少ないくらいだと反論しました。すると娘にいくつだと思ってるの。もう年なんだから水分が若い頃よりかなり減っているんだよ。

積極的に水を摂らないといけないんだよ、それなのに水筒ももっていないしと説教される始末です。

続けてここの境内のお水にはパワーがあるんだよ。いっぱい飲んだほうがいいよとアドバイスされました。

私はここの境内のことならお前より詳しいわ、との言葉を飲み込み娘が汲んできてくれた水でのどを潤しました。

これは少しのきっかけですが私は自分の体力を過信していたの悟りました。

40代まではそれほど感じなかった体力の衰えは50代になると確実に感じます。

この年になると攻めの体力より守りの体力をつけたほうが人生を穏やかに過ごせるのだな感じた出来事でした。


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